こんこん

斉藤康次(こんす)です。良い感じの水彩の人物画を描くためのブログ。

ユディト記2

これで完成かな。とりあえず。
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…うーん、もう少し何とか出来るような気も…。
ただ区切りをこの辺にしとかないとだから、とりあえず一旦切り上げ。


ユディト記、続き。

戦うことを決意したユダヤ人にホロフェルネスは驚く。部下のアキオルはユダヤ人の信仰の歴史をホロフェルネスに説き、「彼らが自分たちの神に罪を犯していれば攻め入り、そうでなければ戦いを避けるべき」とホロフェルネスに進言。
えらくユダヤ人に詳しい上にユダヤの神に肩をもつ発言にホロフェルネスは激怒。
アキオルをユダヤ人のもとに追放しユダヤ人とアキオルを制裁すると言う。


追放されたアキオルはユダヤ人に経緯を説明する。ホロフェルネスは自軍の情報をわざわざ開示したわけだけど、この辺創作のご都合主義がでてる。
で、アキオルの話からホロフェルネスはユダヤ人を兵糧攻めにすることが分かった。


水源を兵士に占拠され、ユダヤ人のなかに動揺が広がる。占拠は34日間続き、住民の水がめも、貯水池も底を尽き始める。飲み水は配給制になり、一日満足に水を飲めることがなくなり、幼い子供や女性が倒れ始めた。そのなかで神は我らを見捨てたとして、降伏しようと言い出す者も出てくる。指導者はそうした民の声を聞き、5日間耐えて、その間に神のご加護がなければ降伏しようと提案。


そこで指導者に進言したのが、三年前に夫に先立たれ、やもめとして暮らしていたユディトだった。
ユディトは彼らの考えが間違っているという。
ここ面白かったので引用。

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ベトリアの住民の指導者である方々、どうかわたしの申し上げることをお聞きください。今日、人々の前であなたがたが言われたことは、間違っています。あなたがたは神に誓いを立て、もし、所定の期日までに主が救いの手を差し伸べてくださらなければ、敵に町を明け渡す、 と言って約束なさいました。
いったいあなたがたは何者ですか。あなたがたは今日、神を試みたうえに、神に代わって人々の間に君臨しようとしているのです。
今、あなたがたが瀬踏みをしている相手は、全能の主です。いつまでたっても何も分かりはしないでしょう。
人間の心の奥すら見通せず、その思いを理解することもできないのに、どうして、万物を造られた神の心を探ってこれを悟り、その考えを知ることができましょうか。決してできはしません。兄弟の皆さん、神なる主を怒らせるようなことはしないでください。
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紀元前の書物に「人間の心の奥すら見通せず、その思いを理解することもできないのに」なんて言い回しあるんだなあと思った。


ユディトはこのあと、指導者たちに以前偶像崇拝をしたものたちは神の教えを破ったから蹂躙されたけれど、教えを守り敬虔な信者である自分たちを神が見捨てるわけがない、と説く。
しかし神の救いを待つのではなく、自分たちで行動することによって、はじめて神の加護が得られるのだ、と主張。
この考え方って行動の動機付けに役立つし、精神的な安定も得られそうで凄いなーと思う。


まあそういうわけでユディトは考えがあるけれど決して自分の行動を探らないでくれと指導者に言う。指導者はこれを聞き入れる。


ユディトは祈りを捧げたあと、やもめの服装から晴れ着に着替え、香油をつけ、髪を整え髪飾りをした。そしてそのままホロフェルネスの前哨部隊に遭遇し、そこで「自分はユダヤ人から逃げてきた。実情をホロフェルネスに話す」と説明。
ほとんど聞いてないでユディトの美しさに見惚れていた兵士はすぐに主君に会わせるといい、ホロフェルネスの元に案内する。


ホロフェルネスはユディトの美しさに驚きつつ、ユダヤ人のことを話せと言う。
ここでユディトは虚実の弁論をするのだけど、その弁論が面白い。ホロフェルネスはユディトがユダヤの神を裏切り、王ネブガドネツァルを信仰するものだと思っていたのだけど、ユディトはそうは言わない。


曰く、ユダヤの民は兵糧攻めにあい苦しみ、律法で禁じられているものを食べることに決めた。その上、祭司のために聖別してとっておいた食物までも使い果たすことを決め、その許可を願う使者をエルサレムに送ったと話す。
それを実行に移すとき、神は彼らを滅ぼすだろうと主張。
ユディトは神のために毎日祈りを捧げ、神から彼らが背いた時を教えてもらうので、その時にホロフェルネスは進軍すればよい、と話す。


ホロフェルネスはユディトの知恵や洞察に感心し、敵の敵は味方理論で、それならばユディトの神を自分も信じようと言う。


そしてユディトは敵の陣営のなかで3日間過ごすが、そのなかでもユダヤの習慣を守りとおす。
四日目のこと、ユディトはどうしてもユディトを抱きたかったホロフェルネスに天幕に招かれる。
ユディトはホロフェルネスを接待し、ホロフェルネスはいい気分でぶどう酒を飲みまくり、色々察した部下たちはホロフェルネスの天幕から全員いなくなる。


天幕に残されたのはユディトとユディトの侍女、
酔いつぶれて寝てしまったホロフェルネスのみ。
ユディトは神に祈りを捧げ、短剣を持ち、力いっぱいホロフェルネスの首を二度、切りつける。

その時の画像がこちら!
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で、ユディトは誰にも気づかれずそのままホロフェルネスの陣営を抜け、ユダヤ人に首をとったことを報告。
ホロフェルネスを失った軍は掃討される。


というのがユディト記らしい。
宗教画の画題でよく見るのっていくつかあるけど、これが一番有名なんじゃないだろうか。
他にも聞いたことあるものいくつか備忘録的に書いてみようかと思っていたけれど、予想外に疲れたので多分もうやらない。