こんこん

斉藤康次(こんす)です。良い感じの水彩の人物画を描くためのブログ。

最近読んで面白かった漫画6選

引用のあらすじはすべてAmazonから。
最近漫画読むのだけが楽しみになってきてるので人に薦めたい漫画が増えてきた。

アルティストは花を踏まない

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ここは第二次大戦前のフランス。
ドイツとの国境に近い町。
いつも明るい少年モモが、あきらめと悲しみにまみれた人々を少しずつ変えてゆく。
彼の笑顔と勇気は町の子供たちを動かし、大人たちの丸まった背中にも、そっと寄り添うのだった。
しかしモモには、ある秘密があって……

作画がとても丁寧。
主人公のモモの顔の可愛らしさ、実直さがそのまま作者や作風を映しているような感じ。
最初の4ページのカラーをiPadで見て購入決定した。
なんとなく紙で欲しかったから書籍で買ったけど、カラーは電子書籍で見たほうが綺麗だったかも。
モモのこれからの人生の苦難を読者に想像させつつも、きっと大丈夫だろうと信じたくなる話。



群青のマグメル

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突如、世界の中心に現れた新大陸・マグメル。
未知なる生物や資源が眠る大陸の出現に、世界は再び探険家時代に突入! 
そんな欲望渦巻くマグメルで少年・ヨウは、探険家たちの救助を生業としていて――!?

ジャンププラスで連載。応援コメントには「なぜこんなに面白いのに人気がないんだ」というコメントがよくついている。
しかしあえてこうも思う。

「なぜこんなに面白いのに人気がないんだ」

作者は第年秒という中国の方。中国での連載が日本で翻訳され輸入されている形で、キャラクターの口調や固有名詞はかなり原作と違うものもあるらしい。
けれど作者がハンターハンターやトリコに影響を受けていることは事実で、ハンターハンターの作者の冨樫にも推薦されている。

冨樫(何故か記事のなかで唯一呼び捨てだが)はレベルEのなかで野球部が異空間に閉じ込められ、最後まで誰がそうしたのか明示しない、というエピソードを描いた。もちろんちゃんと読めば誰がそうした、というのはわかる。読者に考えさせることを求めているエピソードだ。

群青のマグメルにもそうした考えさせる描写が多い。
「ん?これはどういうこと?」「何故この人がここに?」というのが断片的に散りばめられていて、そうしたものは一切説明されない。
それに説明されるとしてもあっさりで、気づかないことも多い。
そういう描写もあいまって考察が非常に捗る漫画となっているのだけど、ただ、そうしたものが面倒だから敬遠する、というのところはあるのかもしれない。
しかしそれはとてももったいないなと思う。
何よりも群青のマグメルで魅力的なのは熱さだ。
キャラクターの心情、戦闘シーンの勢いのある作画、ドラマチックな展開、そうしたものを複雑な世界観とともに構築していく作者の熱量が、とても作品を魅力的なものにしている。
考察は頭のいい人に任せておいていい。実際ほとんどよく分かってないしな。ただ面白いから面白い。



チェーザレ

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「私の母は娼婦――そして父は怪物だ」
15世紀のイタリア、ルネッサンス時代。現代政治学の祖・マキァヴェッリに「理想の君主」とまで謳われながら、歴史の闇に葬られた英雄チェザーレ・ボルジア。
争いに向かおうとする不穏な時代に、全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。
本邦未訳『サチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝』(イタリア語原書)を精査し惣領冬実が描く、華麗なるルネッサンス絵巻!

最近読んだ漫画ではないけれど、あまりに久々に新刊でたので。
「アルティストは花を踏まない」は、日常の描写のなかに戦争という誰もが知る重圧を想像させるものだと思うけれど、チェーザレ最新刊は誰も知らない(とは言いすぎかもしれないが、あまり馴染みの無い)ルネサンスの選挙をこれでもかというほど重く伝えている。
やってることはおっさんたちが閉じ込められてワイワイやってるだけなのだが、それぞれの思惑、感情が絡み合い、一人一人がクローズアップされていくのは、なんだかとても少女漫画的というか、女性漫画家ならではという感じもする。



ダークギャザリング

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霊媒体質で過去に友人を霊障に巻き込んでしまった経験のある大学生・螢多朗。
家庭教師のアルバイトをする事になった彼が受け持つ天才少女・夜宵は、螢多朗の体質を一目で見抜き、心霊スポットに一緒に行こうと誘ってきて…!?

ヒロインが怖い漫画。
目にドクロという発想がなかった。まあ誰かがすでにやってるのかもしれないけれど。しっかりと奥行きが出るのが凄い。
事件が解決したあと、ゾワッとさせる構成、一枚絵で引き込む画力が好き。



方喰と黄金

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1848年、カリフォルニアで発見された一粒の黄金をきっかけに始まったゴールドラッシュ。黄金発見の翌年、1849年。噂は世界中へ広がり、野心家たちが無名の田舎町へと押し寄せていた――。同じころ、アイルランドを襲った未曾有の飢饉で全てを失ったアメリアとコナーの貧乏主従も、人生逆転を期してカリフォルニアへ向かう。大西洋を越え北米大陸を横断する遥かな旅が始まる!

かたばみとおうごん。カタバミって、よく見かける黄色の小花の雑草のことを言うらしい。
まさしくそういう主人公で、上手いタイトルだなーと思う。フォーティーナイナーズという時代設定もセンスを感じる。Wikiによると、フォーティーナイナーズは多くは成功せず、彼らに商売した人間たちのほうが儲かったようで。主人公たちがどういう道を選ぶのかが楽しみ。
重くしようと思えばとんでもなく重く出来そうな描写ばかりだけど、ギャグ多めで読みやすさを大切にしている感じがする。
あと蛇足だけれど、1話の主人公の劇白は、「風と共に去りぬ」のスカーレットの名言、「もう2度と餓えない、家族も飢えさせない、その為なら人を騙し、人のものを盗み、人を殺してでも生き抜いていく」を思い出した(読んでもらえれば分かると思う)。
もちろん関係ないのだけど、風と共に去りぬの舞台になった南北戦争は、このゴールドラッシュが遠因らしい(Wiki調べ)。
作者もなにか意識してるのかしら、なんて。



アオアシ

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愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)。 
粗削りながら、強烈なサッカーの才能を秘めているアシトだったが、 
まっすぐすぎる性格が災いして、大きな挫折を経験することに――― 
そんなアシトの前に、東京にある強豪Jクラブ「東京シティ・エスペリオン」の 
ユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)が現れる。 

これははてブで知った。
今やこれをマンガワンで1日8話読むのだけが楽しみになっている。明日で終わってしまうけど。どうしよう。
多分もう説明不要なくらいの人気のサッカーマンガなのだと思う。ワールドカップもろくに分からない自分からしたらこういうサッカー漫画はとても助かる。
葦人が悩み、挫折し、成長していく姿はとても感動するし、こんな青春がおくれていたらなあと思ってしまう。